ECU診断インターフェイス VCI(VIN|INGシリーズ)
VIN|INGシリーズはSoftingの新しいVCIとして、様々な診断プロトコルとバスに対応しており同社のD-PDUAPIをサポートしています。
最新のトレンドに合った製品として、必要なタスクに合わせたハードウェア設計を簡単に実装することができます。
DoIP対応 WLAN-Ethernetゲートウェイ
VIN|ING 600 はDoIPに対応したモバイル使用に適したコンパクトなVCIです。診断テスタ(DTS8など)と車両間の通信をイーサネットアクセスで簡単に実現します。
Universal and Flexible
このインターフェイスは WLAN-Ethernetブリッジとして、車両のイーサネットインターフェイス(無線LAN)として動作します。標準規格D-PDU API(ISO 22900-2)経由で、診断アプリケーションはUDS on IP(ISO14229)または DoIP(ISO 13400)で車両と通信します。 同社の診断ツールDTS8(ノートブックやタブレット)またはdiagnostic app(スマートフォン)のインターフェイスとして使用できます。
この製品ではDoIP に必要なアクティベーションラインを柔軟に設計可能であり、ソフトウェアで制御することができます。よって、ゲートウェイECUのさまざまな実装を考慮し関連する状況でのイーサネット通信を保証します。
Easy to use
VIN|ING 600 の使用は簡単で、スマートフォンのような標準的なWLAN機器と接続することができます。このWLANブリッジは、コネクタやケーブルの断線、破損などの問題を避けることができます
Reliable and Safe
「ECE type approval 」と関連するEMCテストにより、車両内での機器の無干渉かつ安全な動作が保証されます。グラスファイバーで強化され耐衝撃性プラスチックや高品質OBDコネクタを使用することで、機器は厳しいストレスに耐えることができます。PSKを使用したWPA2暗号化により車両データは、伝送経路上で試みられた盗聴からも安全といえます。
詳細なテクニカルデータはSoftingのWebをご参照ください。
コンパクトなUSB対応ECU診断VCI
VIN|ING 1000はUSBインターフェイスを持ったコンパクトなVCIです。コンパクトなデザインと安価な価格設定は生産やアフターセールス用のVCIとして最適な選択です。
Reliable Protocol Handling
インターフェイス上でデータの前処理(preprocessing) とプロトコル処理を行うことで、迅速なレスポンスタイムと高い信頼性のあるリアルタイム動作を確実にします。重要とされる診断通信プロトコル UDS(ISO 14229), KWP 2000 (ISO 14230, ISO 15765),SAE J1939を標準D-PDU API(ISO 22900-2)を介して対応します。また、PassThru(SAE J2534)機器も対応します。ODXとMCD-3D standard ISO 22900-3を対応する同社の診断ツールDTSもサポートします。
Future-Proof and Flexible
VIN|ING 1000はソフトウェアにより機器のアップデートとUSBホストインタフェースによりアプリケーションのシナリオの範囲を拡張することができます。例えば、オプションのBluetoothドングルによりモバイルアプリケーションを実現、必要に応じて1つのCAN highspeedインターフェイスと丈夫でロック可能なUSBケーブルのバージョンを作成できます。追加のオプションによりデジタルとアナログI/Oインタ―フェイスも可能です。
Excellent Value for Money
コンパクトで丈夫なデザインにCAN 2チャネルとK-Line 2チャネルを実装できることで、高いコストパフォーマンスを提供します。ソフトウェアにより、1つのCANチャネルをCAN highspeedかCAN fault-tolerantにスイッチすることもできます。
詳細なテクニカルデータはSoftingのWebをご参照ください。
パワフル・多機能診断インターフェイス
VIN|ING 2000はこのシリーズの中でもパワフルで多機能なVCIです。コンパクトなデザインとホストシステムへのインターフェイスとしてWLAN, LAN, USBを、車両インターフェイスとしてCAN, K-Line, Ethernetを対応しています。
VIN|ING 2000は、革新的・現代的なアプリケーションシナリオを実現することができます。高機能なハード的実装とモジュラーソフトウェアのアーキテクチャにより、MVCI診断サーバをこのVCI上に実装し処理されるODXデータを保存することも可能です。これにより、すべてのモバイルアプリケーションの範囲をテスター側からリモートアクセスし車両上で完結することができます。
VCI上ではしるOTX シーケンスにより、全体の診断タスクはホストシステムと接続することなく、独自に処理することができます。スタンドアロンでのリプロ、実際の診断、その他の制御タスクを可能にします。
- MVCI D-Server on the host system
- MVCI D-Server on the VIN|ING 2000
仕様
- 送受信のために確保されたメモリにオブジェクトバッファを介したCANメッセージの交換
- 2048の送信と受信オブジェクトのスタティックモード (11bit identiiers)
- 200の送信と受信オブジェクトのダイナミックモード(11,29bit identifiers)
- リモートコントロールとサイクルトランスミッション (1msの最小サイクルタイム)
- CANデータベースの最新イメージの保存