X-Analyser 3は、各種インターフェイスとの組み合わせにより、グラフィカルなユーザインターフェイスを持つPCベースの車載ネットワークの解析ソフトウェアツールです。 通常ネットワークアナライザに求められるネットワーク上のトラフィック表示、ジェネレート、CANデバイスのシミュレート、データのグラフ化、CAN-FDの対応、OBDやUDS等の診断サービスの送信、インタラクティブジェネレータ、タッチスクリーンなど様々な機能が1つのツールに搭載されています。また、上位プロトコルとしてCANopen、J1939、NMEA2000を対応しており、それらのデータ解析が簡単に実現できます。
対応インターフェイス:Kvaser, Vector, J2534
「X-Analyser 3」の多様な機能の操作については、VIDEOからご覧いただけます。
安価なツールではありますが、CANdbのインポートや新規データベース作成のエディタ、シンボリック表示を可能にするシグナルウィンドウ、パワフルなフィルタとトリガ機能、ジェネレータなどアナライザとしての機能は充実しています。
X-Analyser のLINオプションを追加することで、最高16のLINネットワークを同時にモニタリングすることができます。 LINネットワークと自動的に同期をとり、LINデータ、チェックサム、パリティーエラーなどを表示します。
主な機能として、LINのモニタリングモード、エラー検知、エラーの注入、ファイルの保存があります。Kvaser社のDRVLinを介してLIN ネットワークと接続し、完全なCAN / LINツールとしてお使いいただけます。
SAE J1939は、主にトラック、トレーラのECU通信に使われるCANベースの通信プロトコルです。
このプロトコルを対応するX-Analyser 3 Professional Edition により、ユーザはraw CANデータ、エンジニアリング・シグナル、J1939インタープリテーションをX-AnalyserのGUIで表示することができます。
X-Analyser(CAN) と同様にKvaser社、Vector社のCANインターフェイス製品でご使用いただけます。
Parameter Group Number(PGN)およびSPN(Suspect Parameter Number)信号のアプリケーションレイヤデータベースをX-Analyser 3 Professionalに組込んで提供しており、その総信号数は4000を超えます。これらの信号をX-Analyserで受信することで、その値をJ1939メッセージ文書で確認することができます。
X-AnalyserのInteractive Generator機能を使用すると、RPMのエンジン速度値などの物理信号値を入力することができます。X-Analyserは、すべての演算を実行して生のCANメッセージのデータフィールド値を算出します。(X-Analyserのユーザ様は、J1939 CANデータベースをリクエストに応じて無料でWarwick Controlから入手できます。 )