PCAN-Diag FD は、CANバスの調査が可能なハンディータイプのCANバスチェッカーです。CAN 2.0とCAN FDメッセージのハンドリングによるプロトコルレイヤのチェック、およびオシロスコープ機能を使用した物理レイヤ(電圧と抵抗測定)のチェックができます。
CANメッセージの受信同様、シングルメッセージまたはメッセージをシーケンシャルに送信することもできます。さらに、内部メモリカードにより、CANトラフィックのトレースとプレイバックができます。
オシロスコープ機能は、CANバスの信号評価のために使用されます。2個の独立チャネルで、CAMN-HighとCAN-Lowの両方のラインをサンプルします(max. 100 MHz)。その信号をもとに、CANフレームをデコードし、ディスプレイに表示します。
プロトコルレイヤでは、CANトラフィックをロウデータおよび変換されたシンボル表示で示します。また、CANトラフィックのトレース(記録)/プレイバック(再生)が可能です。送信機能としては、ダイアグの要求メッセージ等を例として、シングルCANメッセージ、またはメッセージをシーケンシャルに送信することができます。プロトコルレイヤのすべての機能は、CAN 2.0およびCAN FDとして有効です。
新しいCAN FD規格(CAN with Flexible Data rate)は、高いバンド幅のデータ転送が特徴です。CAN FDフレームは、最大64データバイトを最大 12 Mbit/sで送信することができます(CAN: 最大8データバイト、最大 1 Mbit/s)。CAN FDは、CAN 2.0 A/B規格に下位互換があるので、CAN FDノードは、既存のCANネットワークで使用できます。ただし、CANネットワークにCAN FDフレームを混在することはできません。
PCAN-Diag FD / IPEH-003069
Charging station / IPEH-003068